別にFXに限らず、株式でも、不動産でも、ビジネスでも、安く買って高く売れば儲かるというのは、誰でも知っている当たり前のこと。
しかし、いざトレードをやると、この当たり前の儲けの鉄則「安く買って、高く売る」ができません。
例えばずっと上昇している相場であれば、少しでもその上昇に早く乗りたいと思ってエントリーした結果、振り返ってみるとそのエントリーポイントが結果、高値掴みしていたり、反面下げ相場だと、安値で売っていたり、と儲けたい、乗っかっておきたいという感情が邪魔をしてしまい逆に「高く買い、安く売って」しまいます。
なので、しっかり理屈で、この安く買う、高く売るを理解することで、感情や欲をコントロールし、「やらかしトレード」を少しでも減らして、安定して利益の出るトレードをしていきましょう。
安く買う、高く売るとは?
では、安く買う、高く売るとは、ということを言語化してみると、「上位足の方向に、トレード足(下位足)の方向が揃ったタイミングでエントリーすること」だと私は思います。
具体的に言うと、例えば、4時間足が下降ダウから上昇ダウに転換するとトレード足(15分足、もしくは1時間足)も同時に下降ダウから上昇ダウに転換します。
この上位足の高値ブレイクで一気に上昇したのを見て、「やばい、この上昇について行かなければ…」と焦って買うのが、前述の高値掴み。
しかし、時間を経るに連れ、上昇勢いが無くなり、買っていた15分足、1時間足トレーダーが決済の売り注文を入れ出し、他のトレーダーも下げてくることを確認して追随で決済、もしくは新規の売り注文を入れ出して、15分足、1時間足の順で下降ダウに転換していきます。
いつもエントリーしたら、反転して損切りになってしまって、「誰か、私のエントリーを監視しているのでは?…」と後ろを振り返って見るという初心者トレーダーあるあるのシチュエーションですね?
しかし、4時間足の安値を割らない限り、4時間足トレーダーは、買い目線で見ているので、安くなれば、買いが入って上昇し、時間を経るごとに、15分足、1時間足の順で再度上昇ダウに転換し、遂には4時間足の高値も超えて、ダウが更新して更に上昇していきます。
損切りした後に、元々エントリーしていた方向に相場が動いていくのだけど、さっきの損切りがショックでエントリーできないか、最悪は、トレードの方向が逆だと考えて、損切りの後にドテンで売って、再度損切り、所謂「往復ビンタ」を喰らって立ち直れなくなります。
これも初心者あるあるですよね〜。
私もよくやってましたし、今でもたまにやらかします(笑)。
別の言い方をすると「安く買う、高く売る」と言うのは、
- トレンドフォローであり、
- 押し目買い、戻り売り
と言うことです。
では「安く買う、高く売る」をチャートを使って説明していきます。
今週末のポンドドル15分足チャートです。
上位足(1時間足)の押し安値を割って、下降ダウに転換して、1時間トレーダーたちはここで売り目線となり、できるだけ高く売ろうと考えるので高くなるのを待つわけです。
万一、そのまま高くなり、1時間足の高値を越えれば、買い目線に再度転換するわけです。
このチャートは、高値を超えず下げてきたので、売りが入って、実際大陰線が連続しているように追随で売りが入ってます。この下げのタイミングでエントリー出来れば、損切りにならずに、大きく利益を出せるのがお分かりでしょうか?
高く売るとは、トレンドフォローであり、戻り売りと言うことを図解してみました。
上位足のトレンド(ダウ)が転換したら、即エントリーせずに、下位足が高値切り下げ、安値切り上げするまで待っているわけです。
これを毎回、忠実に繰り返してトレードすれば、利益率と勝率の高いトレードができます。
さて、ここからは毎週恒例のチャートの振り返りです。
1週間ごとに過去検証して獲るべきポイントをチャートで見返していきます。
当然、今日の安く買う、高く売るを念頭に入れて振り返ります。
その後に、私のトレードの解説も行います(やらかしトレード含む)ので、最後までお付き合いください。
2022年4月18日-22日 ドル円チャート 振り返り
今週もドル円は、円安継続で1週間通して、買い目線でした。
①は今日のテーマ安く買うの典型的なポイントです。日足、4時間足は上昇トレンドの中、1時間足のみダウが下へ転換し、再度上昇ダウへ転換するタイミングでのエントリー。
②は、1時間足のネックラインを割った後に再度、上昇ダウへ転換するタイミング。ボックス高値超え。
③は1時間足が上昇ダウの途中ですが、支えがあるので入りたいところですが、ダブルトップとなる高値があるので、要注意。
④は、①と似たシチュエーション。1時間足の安値を割り、下降ダウへ転換し再度上昇ダウに転換するポイントです。
2022年4月18日-22日 ポンドドル チャート振り返り
今週のポンドドルは、先週に日足のネックラインを割った後、一旦上昇するも、日足が明らかに下げ方向とうのもあり、売られて4時間足の安値を割って売り転換その後、一瞬高値を超えるもレジサポに抑えられて大きく下落しました。
その中で最初のダウ転換の初戻し狙いが①。チャートには「支え」と書いていますが「抑え」の間違いです。訂正します。ボックス安値割れから。
その後、節目で抑えられて2度下げてますが、節目タッチで一気に下げているのでタイミングが取りづらいです。兼業トレーダーでは取りにくいところ。
その後、4時間足の高値を超えて、節目に支えられての上昇ですが、これもタイミングが難しい。
レジサポラインに抑えられた後の②は日足も下方向なので、一気に下落、ナイアガラ。ここは節目に抑えられ、ボックス安値割れと鉄板パターン。
2022年4月18日-22日 ユーロドル チャート振り返り
ユーロドルは先週の大きくヒゲで安値を割って売り目線、その後高値を切り上げて買い目線へ変化、金曜日に再度安値を切り下げ売り目線へと1週間に目線が3度変更しました。
①は、揃った安値を割ったポイント。揃った高安値は有効なエントリーポイントです。来週あたりに、ブログで解説しますので、お楽しみに。
②は買い目線へ転換後、初押し狙い。支えもあり、ボックス高値超え。
その後、更に一気に上昇、実際に狙っていましたが、ここもポンドドルと同様、タイミングが取れずエントリーできません。
2022年4月18日-22日 オージードル チャート振り返り
この週のオージードルは、高値切上げで買い目線、その後4時間足のネックライン割れで売り目線へ転換し、大きく下落していきました。
①は支えあって、ボックス高値超えからのエントリー。
2022年4月18日-22日 ドルカナダ チャート振り返り
ドルカナダの今週の1週間は、前半は安値切り下げで売り目線、後半は底から上昇してそのまま高値も超えてしまうも、まだ上昇の勢いが止まりません。
①は、1時間足がトリプルトップを形成しボックス安値割れからのエントリー。
毎週思うのですが、1ペアでまず1週間に1度、もしくは2度ほどエントリーポイントはあります。
なので、もし取り逃がしても、焦らずに次のチャンスを待てばいいのです。
焦ると今日の逆テーマ「高く買って、安く売る」ことになります。気をつけましょう。
※このブログのテーマである兼業トレーダーが仕事を持ちながらゆったりできるデイトレでのエントリーポイントです。逆張りや、5分足でサクサク獲る方にとってはこの限りではありません。
トレード反省会
ここからは今週1週間のトレード報告及び解説コーナーとなります。
このブログを御覧いただいている方はご存知かも知れませんが、毎週の記事のテーマは自分のトレードで感じたこと、反省点と同期しております。
なので、今週のトレードは「高く買って安く売る」という私の悪癖が出ているのです。
ドル円2回、ポンドドル2回、ユーロドル2回、オージードル1回の計6回で、3勝2敗2建値決済となってます。建値決済はやらかしトレードを認識して早め撤退した結果です。
悪い例として参考にしてくだされば…と思います。
まず、最初のドル円のエントリー。18日のTwitterでこうドル円のことを呟いていました。
twitterで呟いた通り、入るべきポイントからかなり遅いエントリー。であるなら、時間足を下げて対応すべき。
次は20日のドル円エントリー。チャート振り返りの②のポイントです。
20日朝のTwitter。
1時間足ダウが上昇ダウへ転換した後の初押し狙い。伸びないので決済しました。
ポンドドルの1回目。
21日のTwitterから。
この時はすでに買ってました。典型的な高値掴みです。
一旦上昇ダウに転換して一度も下降ダウに転換せずにエントリーしてます。つまり、上昇途中で買っていると言うこと。そこに途中で気づいて建値で逃げました。
2回目は金曜日、22日。
と、自分で節目で反転下落からの売り狙いと書いておきながら、安値割れでエントリー。
2日連続で何やってるねんって感じですね。こちらも同じく、早めに逃げて微益。
次はユーロドル。
1回目は20日です。
朝の時点から上昇して高値切り下げ、つまり、ディセンディングトライアングルの安値割れという根拠。ただし、安値が揃わず汚い…。下げきらず、下降トレンドラインを超え反転上昇。
下げきらない時点で逃げるべきでした。
2回目のユーロドルは20日。
朝の時点では、売り目線でしたが、4時間足高値を超えて買い目線へ変更、その初押し狙いでした。
これは綺麗なエントリー。振り返りの②のトレードです。
過去の高値に支えられ、ボックス高値超えでのエントリーでした。
高値を超えられず、15分足でエリオット五波目でもあるので決済。
最後はオージードルです。
21日の朝の見立てはこちら。
こちらは1時間足で安値を割り、1時間移動平均線も水平気味になっており、収縮していると判断、再度高値を超え上向きになったタイミングでエントリーしているので、まだマシ。
しかし過去の日足レベルのネックラインに抑えられた箇所というのが大きなリスク。入った時には気付かなかったですけどね。
伸びないし、抑えを確認して建て値で逃げました。
中には獲るべきところで入っているので、合格点を上げられるトレードもありますが、雑なトレードをしてしまってます。
来週は「高値買い、安値売り」と上位足の抵抗に気をつけて、トレードしていきます。
コメント