相場環境認識は一通り身についたけど、エントリーしても逆行したり、そもそもエントリーのタイミングがわからないという初心者トレーダーの方必見です。
エントリーして逆行しないためには、当然上位足の方向にエントリーすること、そして上位足レベルでのサポート、レジスタンスラインを背にしてエントリーすることも必須なのですが、その他にも、注文の集中が見えていれば、逆行せずに、ドンとエントリー方向に値が動いていきます。
この注文の集中の簡単な見つけ方を解説します。
注文の集中とは?
注文の集中の見つけ方の前に、そもそもここで言っている「注文の集中」って何?ということから書いていきます。
FXに於いての注文は、買い、もしくは売りなのですが、もう一つ区分がありますよね。
新規にエントリーする際に、例えば買いのエントリーをすれば、そのトレード足のダウの転換点に、損切り注文、つまり売り注文を入れますよね。
まさか、損切り注文を入れないというそんなトレーダーさんは居ませんよね?
逆行して含み損を抱えて、損切り出来なければ、特にレバレッジの効いているFXでは、すぐに市場からの退場を余儀なくされます。
ここ最近のドル円相場で、仮に売りエントリーしていて損切りを入れなければ…と考えるとゾッとしませんか?
絶対に損切り注文は入れてくださいね。
そして、損切り注文を入れる技術が無いと、ここから語る「注文の集中」は見つけることができません。
先に書いてしまいましたが、注文の集中=損切り注文の集中です。
人によって、また時間足によって、新規の買い、売りの注文はバラバラに入れてくるので、わかりませんが、損切りの注文の入れ方は決まっているので、どこに損切り注文が溜まっているのかは明白です。
注文の集中を簡単に見つける方法
本来であれば、この損切り注文の見つけ方はダウの解説からしないといけませんが、それではタイトルの「注文の集中を簡単に見つける方法」に反してしまうので、簡単に見つける方法を伝授します。
それは、揃った高安値、もしくはカウンタートレンドラインを見つけることです。
実際にチャートを使って説明します。
今日(2022/05/9)のドル円チャートですが、水平の揃った安値及び、カウンタートレンドラインと2つの条件が揃ったので使ってみます。
まず、水平線の方ですが、2度安値をつけています。つまりダブルボトムなのですが、安値をつけているということはそこから買いが入っています。
買いが入るということは同時に、その安値の下に損切り注文である売り注文も入っているということです。
ダブルボトムになっているので、揃った安値下に損切り注文が溜まっていることになります。
今回はダブルボトムになってますが、当然、トリプルボトム、安値をつける回数が多くなればなるほど、損切り注文は溜まります。
安値をつければつけるほど、その安値は底として固いと考えてしまいますが、逆に言うと、その安値を抜ければ、売り勢力の天国となると言うことです。
実際に、ご存知の通り、この安値を割って、大きく値下がりしました。
新規の売りと、損切り注文での売りが相まって、大きく値動きしています。
カウンタートレンドライン…あまり耳慣れない言葉かも知れませんが、トレンドラインに対してクロスする方向に引けるトレンドラインのことです。
トレンドラインは水平にチャネルラインを引いてわかり易くしてますが、それにクロスする形で徐々に高値を切り下げる形でカウンタートレンドラインが引けます。
カウンタートレンドラインも、水平線が斜めになっただけであり、カウンタートレンドラインの直上には売った連中の損切り注文つまり買い注文が入ってます。
今朝、カウンタートレンドラインを超えて新規の買いと共に、損切り注文である買い注文を巻き込んで上昇してきました。
見ての通り逆行せずに、大きく値動きしています。
今回はこのパターンですが、よく、この水平線、カウンタートレンドラインが効いているか、試す値動きをすることがあります。一旦、押し、戻して、水平線、カウンタートレンドラインにタッチ、反転してから大きく動くのです。
このパターンも美味しくて、水平線、カウンタートレンドラインブレイクで、エントリーしているので、建て値近くに損切り注文を入れることが出来、ほぼ負け無しで、ホールドすることができます。
言うことなしの、2点以上揃った水平線、カウンタートレンドラインですが、グジャグジャの荒れたチャートでは見つけることが出来ません。
チャートが綺麗な時は「収縮と拡散」がハッキリしています。
収縮するところにしかラインは引けません。
違う言い方をすると、相場参加者が迷わず「ここ」とエントリーポイントがわかるチャートでないと資金も入らないし、動かないと言うことです。
さて、ここからは恒例のチャートの振り返りを行います。
今回は訳あって、先週、先々週とまとめて2週分お届けします。
毎週チャートの振り返りをすることで、毎週過去検証していることになります。
自分で言うのも何ですが、過去検証は一番力のつくトレーニング方法です。ぜひ、皆さんもお試しください。
2022年4月25日-5月6日 ドル円 チャート振り返り
2週間の振り返りですが、先々週と先週と2つのチャートでやっていきます。
まずは先々週(4/25-29)から。
週途中、一瞬安値切り下げで売り目線でしたが、ほぼ1週間を通じて買い目線でした。
①は安値を割って、その安値で抑えられた、つまり下落トレンド転換の初戻し狙い。カウンタートレンドライン割れからのエントリー。
その売り目線から買い目線へ転換する、つまりトレンド転換の初押し狙いが②
4時間足高値を超えて、その高値に支えられカウンタートレンドラインを超えてからのエントリー。
次は先週(5/2-5/6)について振り返ります。
先々週の流れを引き継ぎ、前半は買い目線、週中で急落し、売り目線へ転換するも即上昇、再び買い目線へ転換しました。
①は特に支えありませんが、下落が継続する中、カウンタートレンドライン超えの上昇狙い。
②も下落継続する中、カウンタートレンドライン超え(しかし、ここは支えあり)でエントリー。
ただ、エントリーしても、トントン位で終わった可能性ありますね。
先週は、FOMC、雇用統計とイベント続いて、上位足のトレンドがコロコロ動く難しい週でした。
これはペアに限らず全般に言えたことですね。
2022年4月25日-5月6日 ポンドドル チャート振り返り
先々週のポンドドルは、4時間足のネックラインを割ってから、ずっと戻り待ち。
下げ途中ではあるが、1時間足の移動平均線が水平になるほど、収縮して、上位足からも戻り目と認識される①。ネックラインで抑えられボックス安値割れでエントリー。
あと、同様な場面もあります、さすがに4時間足で見ても、かなり伸び切ったところでリスク大。
先週は、週途中のFOMCで一旦上昇も、日足の戻り売りエリアでもあり、再度下げますが、この週は一度もエントリーすべきところがなかったです。
1度もエントリーすべきところがなかったと言うのはかなり珍しいことでこの週の難しさを象徴しています。
2022年4月25日-5月6日 ユーロドル チャート振り返り
先々週のユーロドルは、4時間足のネックライン割れから戻り待ち、週末に一瞬戻して、高値切り上げで押し目待ちになりました。
①は抑えはありませんが、日足、4時間足が下を向いている局面で、1時間足ダウが上昇へ転ずる戻しがあって、再度上位足の方向にダウが向くタイミングでエントリー。
②は、1時間足の移動平均線は水平にはなってませんが、収縮(ボックス)が続いた後に、安値割れからのエントリー。
先週は、先々週の末にできた高値切り上げ押し目待ちの流れから、①は支えあって、カウンタートレンドライン超えからのエントリー。しかし、ここは損切りで終わっていた可能性大。
②は支えあって、ボックス高値超えからエントリー。③も支えあって、ボックス高値超えからのエントリー。
その後は4時間足の安値を割って、戻り売り待ち。
その下落の調整の戻りがあったところで④ボックス安値割れからエントリー。
2022年4月25日-5月6日 オージードル チャート振り返り
先々週のオージードルは、安値切り下げ戻り待ちの後、週末に高値切上げ押し目待ちも全戻し。
下げ切って勢いありませんが、①は抑えあって、ボックス安値割れのエントリー。
先週は先々週の戻り待ちから、全戻しの流れから買いが強く、高値切り上げ押し目待ち。
①は、支え有ってカウンタートレンドライン超えでエントリー。
2022年4月25日-5月6日 ドルカナダ チャート振り返り
先々週のドルカナダは、
先々週のドルカナダは、高値切上げ押し目待ちの後、ネックラインを割って戻り売り待ち。
①は、逆三尊の右肩高値でボックスを形成し、その高値超えが1時間足ダウの上昇転換と同じタイミングとなるエントリー。
②は、①の上昇後の押し目待ち。支えが有って、カウンタートレンドライン超えでエントリー。
先週は先々週の流れから日足の高値を更新で当然押し目待ち。
その後、4時間足の安値を切り下げ戻り待ち。
①はその安値に抑えられる形でボックス安値割れからのエントリー。
②は、抑えが有ってカウンタートレンドライン割れからのエントリー。
その後、大きく下げた後、反転急上昇。今までの下落の全戻し以上。高値を超えてきたので、押し目待ち。
③は支えあって、カウンタートレンドライン超えからのエントリーでした。
ちなみに、このチャート振り返りは、時間帯や大きな指標発表は考慮しておりません。あくまでチャートの形から導いています。
トレード反省会
この2週間でトレードしたのはドル円一回のみ。
会社の引っ越しや私用での用件が重なったり、ゴールデンウィーク中は旅行や、相場環境が悪くトレード数が極端に少なくなりました。
では、その1回のトレードをチェック。
Twitterでは、「今日のトレードチャンス」などブログの更新情報、リアルタイムの相場の情報、トレーダーとしての心得など発信中
5月2日の私のTwitterアカウントでの、ドル円トレードシナリオ。買い目線でした。
本来はカウンタートレンドライン超えが15分足高値超えと同時のタイミングでのエントリーがベストであるが、見逃しで、少し遅くに入りました。
ただ値動きが悪く早めに逃げて微益で利確。
今週は仕事もプライベートも落ち着いたので、取りやすい環境になって欲しいです。
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