トレードには環境認識が大切とよく言われますが、環境認識足とトレード足との関係性をどう捉えてますか?
最近チャートを見ていて思う、この環境認識足とトレード足との関係性をお伝えします。
環境認識とは?
改めて環境認識を考えていきます。
環境認識とは、上位足での優位性を考えることですね。
優位性と言われてもピンと来ませんが、例えば、今日は日足が陽線が出易いとか、4時間足で陰線が2,3本出そうとか、簡単に言えばそういうことです。
結構簡単です。
私の場合は、環境認識足を4時間足としていますので、例えば、4時間足で高値を超えると次は安値を切り上げやすい。
だから、4時間足で陰線が出始めたら、買う準備をしていく。
そして4時間足で下ヒゲが出れば要注意。
15分足が今までの下降ダウから上昇ダウへ転換するかも知れないので、チャートをチェックする。
先週のドル円のトレードが良い例なので、見ながら説明していきます。
ドル円はご存知の通り円安の流れに沿って大きく上昇、チャートの上部の4時間足でトレンドラインに沿って挙がってきているのですが、押し目として認識されるのは、4時間足で陰線が続いているところなんですよね。
実際にエントリーを考えたところを□で囲んでいます。
チャートの下部はトレード足の15分足ですが、15分足と1時間足との高値を兼用する高値を超えるポイントですし、きれいにボックスができる収縮部分なのもありエントリーしました。
余談ですが、普段取引量の少なくてスプレッドが大きくなる朝の早い時間にエントリーしないのですが、きれいな形なので入りました。
何となくお伝えたいことおわかりになりましたでしょうか?
では、もう少し環境認識足である4時間足をこう見ると、伸びるところがわかりやすいということもお話します。
チャートの原則として「収縮から拡散」と言われますが、こういう収縮しているのは相場が悩んでいるところで、上位足と下位足の方向が揃っていないことが原因で起こります。
またドル円を例として挙げますが、上位足である日足は明らかに上、方向が違うのは4時間足とそれ以下の時間足ということになります。
収縮部分をボックスと表現していますが、当たり前ですが、ボックスは陽線・陰線が入り混じってできますから、さきほどの押し目が陰線というのと合致しますよね。
チャートを見ていただくとわかりますが、ボックスが出来た後は伸びて、またボックスができて伸びての繰り返しです。チャートはすべてそうなんですけどね。
あとチャートは、フラクタル構造になっているので、4時間足のボックスの中で、1時間足のボックスが出来上がって上放れしたところが伸びています。
なので、ボックスをチャート上に見つけることがある意味、環境認識の中の大きなカギでは、あります。
さきほど、ボックスが出来上がるのは、上位足と下位足との方向の齟齬によってできると書きましたが、ボックスだとまだいいのですが、4時間足でレンジができるところは、トレードは控えないと、よく殺られるところになるのです。
その見分け方を最後に書いておきます。
日足のボックスは手を出すな!
ユーロドルの週足チャートと日足チャートを並べてみました。
週足は売り目線なのですが、日足は戻り高値を超えて上目線へ転換はしているので、週足↓、日足↑と喧嘩しています。
それが日足のチャートにはっきりと現れていて、ボックスになっているのですね。
このボックスの間は、陽線、陰線入り混じって方向感が無いので、トレードは考えないのがベスト。
なかなか週足までチャートを見ないよという方でも、日足を見れば、やばいところはわかるということです。
ただ、このチャートでも、そうなのですが、ボックスの安値を割ったところから陰線が伸びてます。
ここを売れば美味しいですよね。
結局、各時間足の収縮「ボックス」を確認して、手を出さずに、収縮した後をエントリーすることが負けを減らし、ホームランを打てる秘訣となるのです。
先週(2022/6/6-10)のチャートの振り返り
毎週続けていたチャートの振り返りですが、ブログの更新が滞っておりますので、久しぶりに行います。
このチャートの振り返りとは、1週間限定で、チャートを振り返ってどこで獲るべきかを確認する、所謂過去検証となってます。
トレード力をつけるためにも、続けている作業です。
ご覧になっているみなさんにも是非オススメしたいことなので、参考にしてください。
この振り返りは、あくまでチャートの形だけで考えているので、時間帯や指標発表などは無視しています。ご了承ください。
オージードルですが、4時間足でレンジが続いていて、トレードできるのは、そのレンジの安値抜けてからです。
①は抑えがあり、ボックス安値割れから。今日お伝えしていることの実践編ですね。
レンジ中にトレードしていますが、その解説は、この後の反省会で(笑)。
ドルカナダですが、こちらもレンジが続いていて、レンジの高値を抜けて、一度も押さずに上昇していった形。
本来はさきほどのオージードルのように4時間足のレンジの高安値を抜けて、下位足でボックスを作ってその高安値超えからエントリーが基本なので、穫れない形にはなります。
ただ、レンジの高値で、ワンクッションつけてから上昇しているので、本来のトレード足である15分足でなく、ひとつ時間足を落として5分足でトレードするなら、有りなのかなと思ってます。
結局、伸び切ったところから入るのはリスクがあるということです。
チャートが収縮⇒拡散⇒収縮という繰り返しを続けているので、拡散しているところからエントリーはリスク大なのです。
ドル円はトレンドが継続しているので、環境認識である4時間足がボックスを作り、更に下位足でボックスの高値超えからというシンプルなエントリーでOKとなります。
①も、冒頭で紹介した実際のエントリーも同じ形です。
ポンドドルも4時間足のレンジから。この週はドル円以外のドルストレートはすべて4時間足レンジとなっており、難しい1週間です。
1時間足チャートに入るのならここと書いてますが、4時間足のレンジ安値を割っていないところなので、実際取り逃しているところです。
ユーロドルも4時間足でレンジ相場で、レンジの安値を割ってボックスを形成、そこから入るべきだったのですが、これは実際見ていて、戻しが小さいと思い見逃しています。
1時間足の移動平均線も伸び切っているところで、入るか入るまいか躊躇しましたが、結論としてトレンドが出ているのであれば、しっかり抑えも効いていて、4時間足でもボックスと認識できるので入るべきところだと反省しております。
トレード反省会
では、実際のトレードしたところを解説していきます。
まずは、8日のオージードルから。
トレードシナリオは、TwitterにUPしているものを引用します。
4時間足で高値切り上げがあり、その初押しを狙ったトレード。
これ、モゾモゾとなかなか上昇しないので損切りを安易に動かしたことが敗因。TwitterにUPしているチャートを見ても、この後伸びてます。勿体ない。
次は、冒頭に題材として取り上げたドル円トレード。
トレードの根拠はすでに詳しく述べているので、ここでは割愛します。
朝7時過ぎから夜の11時くらいまでホールド出来たトレード。こういうトレードが理想ですね。
つぎは、6日のポンドドルトレード。
Twitterでのつぶやきは、このエントリーの後のことなので、無視していただいて、環境認識としては、4時間足で安値を切り下げて戻り待ちの場面で、陰線をつけたタイミングを見計らってエントリー。
NY時間にエントリーしていて、なかなか下げないので、安心して寝ようと薄利撤退した後に、大きく下げました。
チキン利確が勿体なかった場面です。
次はチャート振り返りでNGトレードと自分で反省したユーロドルのトレード。
上記のTwitterのつぶやきもトレード後の見立てなのでわかりにくくてすいません。
下記の15分足チャートでもわかるように、高値超えの押し目買いトレード。
かなり焦ったトレードとなってます。
やらかし認定です。
この週のトレード、ドル円以外、実は基本がなっていないトレードをしています。
そのことに関しては、また別の記事にて解説します。
ヒントは、パーフェクトオーダーです。
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