グランビルの法則を舐めてはいませんか?

今週のチャート振り返り

今回のブログのタイトルは自分に当てたものです。

私は、4時間足の高値更新、安値更新のそれぞれの押し目買い、戻り売りがトレードスタイルなのですが、先日の自分の損切りとなったトレードが、その押し目、戻り目ばかり見てしまって、移動平均線を使ったトレードとしてお馴染みであるグランビルの法則を無視してしまっていました。

なので、改めてグランビルって何?ということを自分にも、そしてご覧になっているみなさまへも解説していこうという記事です。

グランビルの法則の本質

グランビルの法則の本質って何なのでしょうか?

グランビルの法則は、移動平均線を使ったトレード手法として、トレードを噛じったことがある人は、名前は聞いたことがある、かなり有名な手法です。

移動平均線が方向転換する際に、ローソク足が移動平均線を抜いた瞬間や、移動平均線の方向が変わったタイミングでその方向へ移動平均線が支えられた方向へトレードする…まあ、グランビルを文字にするとこんな感じなのでしょうか?

そもそも移動平均線って、ある期間のローソク足を平均化したものじゃないですか?

ということは、移動平均線に絡んだローソク足が高値を超えれば、それまで下向きになっていた移動平均線は徐々に水平となり、方向を上向きへ転換していきます。

逆もしかり。移動平均線に絡んだローソク足が安値を割れば、それまで上向きの移動平均線は徐々に下向きに方向転換します。

実際にチャートで確認してみます。

ある週のポンドドルの4時間足、1時間足のチャートで検証してみるとこうなります。

移動平均線を上抜き、高値を超えれば、移動平均線は方向転換し上向きへ、移動平均線を下抜き、安値を割れば、移動平均線は方向転換し下向きへ。

これ何かと似てませんか?

冒頭に、私は4時間足の高値超えの押し目買い、安値割れの戻り売りのトレードをしています…と書きましたが、これ、移動平均線を使って、押し目買い、戻り売りをしようとしているのと同じです。

どの高値とかどの安値の代わりに、移動平均線をぶっ刺すローソク足の高値、安値を基準と明確にしたに過ぎません。

グランビルの法則とは、押し目買い、戻り売りのことなのです。

実際、かなり前は、4時間足で移動平均線をローソク足が上抜けば押し目待ち、下抜けば戻り待ちという基準でチャートを見てました。

これは先程のチャートのようにある程度使えますが、上抜けの高値、下抜けの安値を超えなければ、方向は確定しないので騙しに遭いやすいという弱点があります。

まあ、誰が見ても認識できる大陽線、大陰線で抜けたらほぼ、方向は確定なんですけどね。

そして、一旦方向が確定するとそうそう転換しないのは移動平均線のいいところ。それも上位足になればなるほど、その性質は確かなものとなります。

なので、多くのトレーダーがトレンドの方向、勢いを見るインジケーターとして移動平均線を用いるのです。

移動平均線は、トレンドの勢いを測るインジケーター

さて、この記事の冒頭の損切りトレードに触れてみたいと思います。

2022年6月17日ポンドドルチャート

上がポンドドルの4時間足チャート(環境認識足)下が15分足チャート(トレード足)です。

チャートが下げてましたが、明らかに4時間足の高値を大きく超え、上方向に転換して、その押し目を拾いたいと、押し目待ちの形です。

そこで、待っていたところ、15分足で逆三尊の右肩を超えて、いい形なので、サクッとエントリーしましたが…

2022年6月17日 ポンドドルトレード

あっという間に損切りに遭いました。

このエントリーの何が悪いか…なのですが、移動平均線は黄色が15分足の20期間、赤が1時間足の20期間相当、緑が4時間足の20期間相当です。

赤の移動平均線が伸び切っているところで更に、ローソク足がその移動平均線を下に潜ったタイミングでエントリーしています。

グランビルのところで書きましたが、1時間足の移動平均線をローソク足が下抜いているのです。

まだ、移動平均線は下向き転換が確定しませんが、買うのはリスクは高いのです。

実は、このまま安値を割り、移動平均線は下向き確定、ここから更に下げていきます。

「移動平均線と、グランビルの法則を舐めるなよ!」と言ったところでしょうか?

ダウばかり、それもトレード足など小さな時間足ばかり見ていると、こういう罠に引っかかります。

このようにエントリー時に移動平均線の波を気遣ってトレードすると勝率上がります。

上位足で移動平均線をローソク足がぶっ刺したときは、要注目です。

2022年6月13日-17日 チャート振り返り

このブログで私が行っている、1週間のチャートの振り返りをこれから行います。

簡単に言うと、1週間限定の過去検証。どこを獲るべきかを振り返ります。

ちなみに時間帯や、指標発表などは考慮していません。あくまでチャートの形から判断したものとなります。

まずは、ドル円から。

2022年6月13日-17日 ドル円チャート

チャートの収縮部分(ボックスと呼びます)に着目しているので、□で囲っています。

収縮の後は拡散というチャートの性質上、ボックスをチャート上で見つけることは大きなカギとなりますし、上位足でボックスということは下位足ではレンジになるので手を出さない場面の判断にも役立ちます。

この週のドル円は、週の前半は押し目待ち、後半から戻り待ちとなります。

①はカウンタートレンドライン超えからのトレードが可能。結局カウンタートレンドラインって、斜めの節目にあたり、見ていただけるとわかりますが、この①でのカウンタートレンドラインのところはボックスにもなってますよね?つまり斜めのボックス高値超えなのです。

②はボックス高値超えからのエントリー可能なところ。先んじて実際にその前のタイミングでエントリーしています。それについては後ほど解説します。

2022年6月13日-17日ポンドドルチャート

この週のポンドドルは、前半は戻り待ち、後半は押し目待ちとなります。

①はボックス安値割れからトレード可能。4時間足で見ると伸び切っているところですが、ボックスを形成。1時間足の移動平均線も下向きから水平になりつつあるところです。

さきほども明記しましたが表示させているのは20期間移動平均線。

チャートの収縮を見るインジケーターにボリンジャーバンドがありますが、その基準となっているのは、20期間移動平均線です。

つまり、20期間移動平均線が水平になるところは、収縮しているということになります。

別にボリンジャーバンドを表示させなくても、収縮しているところは移動平均線を表示させればわかるということですね。

そして、さきほどの損切トレードの箇所ですが、1時間足で見ると、そんなところで入ったらアカンというのがよくわかりますね。気をつけます。

2022年6月13日-17日ユーロドルチャート

この週のユーロドルは微妙な形。判断に迷いやすい形です。

4時間足で一旦高値切り上げて、しかし今までの下げ勢いから、安値を切り下げたのに、いきなり急反転上昇。それは日足の安値付近であることが原因です。

上位足のはっきりした高安値付近は、エントリーに注意しないといけません。

①の三尊右肩安値割れとボックス安値割れのところは、そういう意味でリアルタイムで見てましたが、どうしようと判断に迷いスルー。でも入っても良いところだと思います。安値までと判断して入るのであれば問題無し。

リスクがあっても、リスクの原因さえわかっていれば、エントリーは可能です。

2022年6月13日-17日ドルカナダチャート

この週のドルカナダは、大きく押し目無き上昇後、相場が迷いだし、ボックスを形成しましたが基本は当然、買い目線。

1時間足に書き込んでますが、4時間足でのボックス内に、1時間足でボックスが出来、層になっています。その層の上下を獲りに行く形ですね。

上位足でボックス、下位足ではレンジなのですが、レンジは通常どこに節目があるかわからないほど汚いチャートになりやすいですが、このドルカナダはきれいに層になって節目がハッキリしているので狙い易い。①②③とも根拠は同じです。節目に支えられボックス高値超え。

②はリアルタイムで待っていましたが、見逃してしまって取り逃してしまいました。もったいない。

2022年6月13日-17日オージードルチャート

この週のオージードルは、前半は、ユーロ、ポンドと同様に売り待ち、後半は買い待ちへ。

ポンドドルと似てますね。①も移動平均線が水平になりつつありますし、②はこれも指値入れてまっていたのを、もう少し安いところで買えそうと指値を辞めて、待っている間に寝落ちしてしまったという痛恨のミス。

この取り逃しが、翌日のポンドドルに少し影響しています。

取れなかったとクヨクヨするのは、次のトレードに影響するので、よくありません。

どれだけ冷静に、感情を入れずにチャートを見れるか?というのもトレーダーには必要な資質です。

余談ですが、オージードルとドルカナダは同じ資源国通貨ということで、ほぼ相反(逆)する動きをするのですが、この週は珍しく、違う形になってます。

トレード反省会

2022年6月14日ドル円トレード

ドル円のチャートの振り返りで触れたドル円のトレードです。

前日に4時間足で高値を切り上げ、その初押し狙い。NY時間に15分足で安値を切り上げチャンス到来と見ましたが、深夜に差し掛かり、安心して寝たいのもあり、建値に移動したら、決済されていました。

この後伸びているので、もったいないと言えば、もったいないですが、快眠も大事ですからねえ。

結局、この週は冒頭のポンドドルと、このドル円のトレードは2回だけでした。

もう少し注意深くなっていれば、取れるところは多々ありました。

来週からは気をつけていきます。

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