しっかりトレードのテクニカルの勉強もされ、トレードの方向は間違っていないのだけれど、逆行して損切りに引っかかたり、勝率があまり上がらないとお悩みの方へ質問です。
以下の4つの通貨ペアのチャートを見て、黄色の矢印の方向に、今すぐエントリーすべきとお思いでしょうか?
すべてトレード足である15分足チャートであり、上位足の環境認識は問いません。
パッとチャートを見て、今すぐエントリーをすべきと判断するかお答えください。
さて、みなさんのお答えは?…
まあ、チャートの見方がわからなくても、こういう振りをした場合に、「はい!」とは答えませんよね?
だいたい文脈で読み取る人は、「はい」とは答えないはず…と話が脱線してますし、答えも漏らしてますが、正解は、いいえです。
では、同じ日の15時過ぎの15分足チャートを朝の時点のチャートと重ねて答え合わせしてみます。
ご覧の通り、朝の時点でエントリーしたいと思った人、エントリーが遅すぎるのがわかりますよね。
黄色の矢印は15分足の20期間移動平均線の方向です。
簡単なトレード技術として、トレード足の方向と移動平均線の方向は合わせるのが基本です。
その理由は、20期間移動平均線は、それほど頻繁に方向を変えませんし、力強く伸びるときは、その方向を支えるように移動平均線も伸びるので、エントリーだけでなく利確の目安としても使えるからです。
ただし、その方向が合っているからといって、朝の時点で、エントリーは遅すぎるのです。
ちなみに、この日通勤電車の中でスマホでチャートをチェックした際に、どのペアも見事にこの形になっていたので、ブログのネタとしてスクショしておきました。
Twitterでもこう呟いてます。
そして、お昼、欧州時間前にチャートを見たらやっぱり!という結果なので、またスクショしました。
私自身も、朝チェックして、入るところではないと判断して、チャートを一切見てませんでした。
トレンドフォローでのエントリーのタイミングとは?
ちなみに、逆張りをする人にとっては、上記の限りではありません。
朝のタイミングで15分足の20期間移動平均線と逆の方向にエントリーしたなら、少しは利確できそうですものね。
ただし、逆張りはおすすめしません。
だって、相場の方向に逆らっているので、ホールドしている時間は短いですし、当然値動きも伸びないことが多いので、勝率も悪いですし、リスクリワードも下がります。
めちゃトレードが上手い人で、専業で常にチャートに貼り付ける人でスキャルで勝負している人なら可能でしょうけど、結局スキャルでも、上位足に逆らっていたら勝てないとは聞きますけどね。
いつ逆行するかわからないので、神経は常に尖らせておかないといけませんし、その割に儲からないというシンドい仕事になります。であれば普通に働くことをオススメします。
仕事と並行してトレードする人は、必ずトレンドフォローでトレードしてください。
トレード回数は減りますが、直近高値、安値を超えていけば、ある程度チャートを見なくてもほったらかしで、半日から1日ほどホールドし続けることが可能です。
勝率もいいですし、リスクリワードも、50pipsから100pips超えも狙えるので、楽に勝てます。
では改めてトレンドフォローのトレードって何でしょう?
言語化できますでしょうか?
「上位足(4時間足・日足)の方向にトレード足(15分足…私の場合)の方向が揃うときにエントリーするトレード手法」
と私なら答えます。
「知っているよ」と答える人も多いと思いますが、じゃあ、どう待てば良いのかおわかりになりますか?
これが答えられて実践できる人は、当然勝っていると思います。
- 4時間足・日足の高値を切り上げた場合は、安値を切り上げる可能性が高い、つまり上昇トレンドの中で一番安いところからの押し目買いをしたいので、15分足が下げている局面で買い準備して15分足が上昇するタイミングでエントリー。
- 4時間足・日足の安値を切り下げた場合は、高値を切り下げる可能性が高い、つまり下落トレンドの中で一番高いところからの戻り売りをしたいので、15分足が上げている局面で売り準備をして15分足が下落するタイミングでエントリー。
言語化するとこうなります。
これ、違う言い方をするならば、押し目買いをするならば、15分足が上昇してしまった後、戻り売りをするなら15分足が下落してしまった後は、エントリーが既に遅いのです。
つまり、前述の朝のチャートになります。
では、どう待つのか、前述のチャートの後でドル円とオージードルが、絶好のエントリータイミングが訪れますので、それを見ながら解説します。
移動平均線を使って押し目買い、戻り売りをする
さきほど、トレード足(15分足)20期間移動平均線の方向に沿ってトレードするのがトレードの基本ですと書きました。
そして、押し目買いなら15分足の方向が下を向いているときに買い準備、戻り売りなら15分足の方向が上を向いているときに売り準備と書きましたよね?
これ合わせて考えるなら、
- 押し目買いの場合はトレード足(15分足)の20期間移動平均線が下を向いているときに買い準備
- 戻り売りの場合はトレード足(15分足)の20期間移動平均線が上を向いているときに売り準備
ですよね?
まずは押し目買いの場合、オージードルです。
前述のチャートが金曜日のチャート、これは翌週月曜日のチャートです。
21日(木)の時点で4時間足の高値を切り上げました。
ダウ理論から考えると、高値を切り上げると安値も切り上げ易いですよね?
なので買い準備をします。ちょうど20期間移動平均線(黄)が下げて押し目を待ってます。
一旦ローソク足が、その下げている移動平均線を超え、支える形になりつつあります。
移動平均線の特徴として移動平均線に絡む高値、安値を超えると、その超えた方向に向きを変えます。
移動平均線はある一定期間の値動きを平均化しているものなので、ローソク足が高値切り上げ、安値切り上げすれば、当然上昇しますし、逆に安値切り下げ、高値切り下げすれば下落していきます。
なので、下落している移動平均線をローソク足が超えたなら、その高値に指値注文をいれておくと、注文が入れば、移動平均線は上昇し、値動きも上昇していきます。
またこのように移動平均線の方向が転換するところは、値動きが収縮しボックスが形成されることが多い。(チャートで青で囲った部分)
これは方向が転換するということは、つまり売り方と買い方のエネルギー量が変わるということです。
自動車や自転車でもカーブを曲がるときに、フルスピードで曲がれないのと同じで、ブレーキを踏んでゆっくり速度を落とさないと曲がれません。
上へ向かっていたエネルギーが徐々に減っていき、下へ向かうエネルギーが増え、上と下のエネルギーが拮抗する。それが値動きの収縮でありボックスなのです。
つまり収縮(ボックス)とは相場のブレーキ痕なのです(笑)。
なので、移動平均線に絡む収縮(ボックス)を見つけることもポイントの一つです。
と、偉そうなこと書いているのですが、1時間足移動平均線が伸びていることを嫌って一旦指値注文を入れて外してます(泣)。
チャートをよく見たら、指値を入れているところと、前回の4時間足高値それほど差が無いんですよね?
移動平均線に騙されてます(笑)
次は戻り売りの場合、ドル円です。
先にネタバラシすると、ここも指値注文を入れて1時間足移動平均線が伸び切っているので、注文を取り消しました。これ100pips超穫れていたホームラン級トレードですよ(泣)。
ドル円も同じく、21日(木)に4時間足の安値を切り下げ戻り待ち。
20期間移動平均線が上昇していて、売り準備中。
そしてオージードルと同じく、上げている移動平均線をローソク足が下抜け、その安値に指値注文を入れる。
指値注文が入れば、移動平均戦は下向き、その方向に値も伸びていく…と。
簡単ですよね。
環境認識足である日足、4時間足の高値、安値が明確に切り上げ、切り下げれば、15分足の移動平均線をチェックすれば、簡単にトレンドフォローのトレードができるということですよ。
チャートの中に、エリオットの記述もしていますが、私の場合、高値を切り上げ、安値を切り下げた波をエリオットの第1波とカウントします。
なので、トレード足の移動平均線が上昇、下落するのが第2波目、再度、4時間足、日足の方向に移動平均線が向けば、その一波が、エリオットの第3波目となります。
自然と、エリオットの第3波目が穫れるということです。
今、ボラティリティが高いドル円なので、このように100pips超のトレードも可能ということです。
余談というか、注意点ですが、このドル円も1時間足移動平均線が伸び切っているところなので、確かに移動平均線が伸び切っているところは冒頭でもお伝えした通り、エントリータイミングが遅いのです。
しかし、ドル円でも、4時間足の過去の安値と、エントリーの価格にほぼ差がありません。
つまりトレンドの転換点と差がない場合は、移動平均線云々は気にしなくて大丈夫です。
コメント