以前、師匠にトレードには3つある
「買い」と「売り」と「待ち」と言われたことが印象に残ってます。
ちなみにどこを待てばいいのか?
私はトレンドフォロワーなので、トレンドの無いレンジ相場になります。
チャートの6から7割がレンジと言われるように、トレードは待つことがほとんど。
ただ、待っているだけでは勉強にもならないので、レンジ相場にもっと興味をもってもらうために、レンジ相場について深掘りします。
レンジには、なぜ半値の節目ができるのか?
私は毎週末、過去検証としてチャートの振り返りを行ってます。後ほど各ペアの振り返りを紹介していきますが、ポンドドルが1週間を通じて、レンジを形成していることに着目してこの記事を書こうと思い立ちました。
ポンドドルチャートをご覧ください。
手を出さないようにと言う自分へのメモ的な意味で、4時間足には、MT4で既にチャートを四角く囲ってます。
1時間足には、比較してわかりやすいように、赤で囲みました。
レンジって途中までなかなか気づかないんですよね?
そして、レンジでぐちゃぐちゃなところをトレードして、損切りの嵐に遭う…。こんなこと多くないですか?
私はどこで気づいたか?というと、チャートに書き込んでいる通り、一旦4時間足でダブルボトムを形成し、その後上昇して高値で止まった時点。
もっというと、ダブルボトムになった時点、つまり、その前の上昇が、反転下落し、全戻しされたところです。
全戻しというのは、上位足の上昇、下落が否定され、下位足が上位足の方向と逆方向に動いていることと言えます。
上位足のトレンドと下位足のトレンドがぶつかり合っている証拠なので、レンジもしくは、上位足のトレンド転換が起こりやすくなります。
良く、トレードの教科書で、ダブルボトム、ダブルトップは、有用なチャートパターンと書いていたりしますが、実際にトレードすると難しく負けることが多いのは、こういう理由からです。
(私もダブルボトム、ダブルトップからのエントリーは実際、嫌いです)
エントリーし易いのは、高値切り下げ、安値切り上げです。この理由については、別記事で取り上げています。
さて、本題のレンジ相場になぜ、半値の節目ができやすいか?について解説していきます。
私たちは、チャートに水平ラインを引いたり、トレンドラインを引いたり、または移動平均線を表示させていたりしています。
これ、なぜ、水平ラインや、トレンドライン、移動平均線を引いているか、理由わかりますか?
相場の参加者が、常にどこからが、買い優勢、売り優勢なのかを、意識するためです。
買い優勢 | 上位足の節目(水平ライン)から上、上昇トレンドラインより上、移動平均線より上のエリア |
売り優勢 | 上位足の節目(水平ライン)から下、下降トレンドラインより下、移動平均線より下のエリア |
どういう理由で買い優勢か、売り優勢か、少しわかりにくいので、移動平均線を例にとって説明します。
20期間移動平均線というのは、1時間足であれば、20時間、日足であれば20日の価格の平均をなぞったものです。
相場は、買いと売りの注文が集まって形成されますが、買いであれ、売りであれ、その時々の価格の平均、つまり、移動平均線というのは、その期間の損益分岐点を線でつないだものと言えます。
だから、移動平均線より上のエリアは、まだ買い手が利益が出ているところ、下のエリアは売り手が利益が出ているところなのです。
なので、移動平均線の上のエリアは買い優勢、下のエリアは売り優勢となります。
水平ラインや、トレンドラインは、それを移動平均線のように曲線でなく直線で表しているものとお考え下さい。
だから、上位足の節目(水平ライン)や、トレンドラインを境に、反発したりして、レジサポラインを築くのは、そのラインを上回ると売り手が損をする、下回ると買い手が損をするので、そのラインを守るために、大口の投資家たちが注文を入れているからです。
節目に抑えられたり、トレンドラインが意識されたり、移動平均線で支えられたりするのは、以上の理由からです。
レンジの場合は、高値、安値が一定であり、損益分岐点が、丁度50:50である半値になるからです。
相場が意識しているラインを常に引けていることが、トレードの勝利に繋がることがおわかりになるでしょうか?
これでレンジ相場にも興味を持っていただけましたでしょうか?
とはいえ、前述の通り、レンジはトレードしなくて良いところです。
半値に節目があるので、狭いレンジ相場だと更に値動きがぐちゃぐちゃ、ヒゲだらけになっていきます。
但し、このポンドドルはゆったりレンジなので、5分足くらいでサクっとは上手い人なら取れると思いますけどね。
レンジの高値超え、安値割れで、上位足の方向を確認してからトレードを考えるスタンスがベストです。
1週間のチャート振り返りは、簡単に行える過去検証
これは、このブログ記事をご覧いただいている方にお伝えしたいことなのですが、勝っているトレーダーの共通点は、「過去検証」をやりこんでいる事です。
なぜ、過去検証が有用なのかは、例えば私がブログで書いている手法が良いと思って、実際のリアルで動いているチャートで、スッとエントリーできますでしょうか?
まず、迷います。
トレードを習っている師匠がチャートの後ろから常に見てくれていて、あなたのマウスに手を添えて、ベストタイミングでポチッとクリックしてくれればいいですが、トレードは孤独な作業。
すべて自分の判断により、勝敗が決します。
負けが込むと、エントリーが恐怖となりタジタジ病になりかねません。
過去検証とは、自分のエントリーを後押ししてくれる師匠を作る作業だと思います。
自分のエントリーに自信を持たせるための、数稽古なのです。
また、自分のチャートの見方、トレード手法の誤りにも気づける作業でもあります。
なので、過去検証は、過去の値動きをどう取れるのかを検証するのではなく、自分の今の、もしくは試したいチャートの見方、トレード手法で統一してやってください。
ここ大事です。
一番良いのは、1つのペアをチャートソフトで最大限過去から戻れるところから、自分のチャートの見方、手法でエントリーして、どのくらいエントリー方向に伸びるのかをチェックしてほしいですが、なかなか時間が取れない人も多いと思います。
なので、日頃から過去検証を癖づけるためにも、そしてトレードの見直しのためにも、週末のチャートの止まっている時間に、その1週間のチャート振り返りをオススメします。
仕事が忙しくてチャートを見れないという人でも、週末に、1時間ほど時間を作れますよね。
3ペアだったら、そんなの1時間もかかりません。トレード力つくのでやってみてください。
ドル円 チャートの振り返り(22/02/27-03/03)
さて、ここから先週(2023年2月27日~3月3日)の監視ペア(ドル円、ユーロドル、ポンドドル、ドルカナダ、オージードル)のチャート振り返りを行います。
まずはドル円。
日足でトレンド転換後大きく上昇。
4時間足では、加速トレンドラインも割ってきてその上昇勢いも徐々に収まってきつつある。
そんな中、1時間足では、最初の上昇は、過去の高値で支えられず、中段保ち合いからの上昇は取りにくい。
また、その後、一旦1時間足で下げダウとなり再度上昇したが、上位足が微妙なため手が出ず。
ポンドドルと一緒だが上位足で方向性が出ないところではトレードは控えるほうが無難。
ユーロドル チャート振り返り (23/02/27-3/3)
ユーロドルは日足レベルの減速トレンドラインも超え、移動平均線も高値も超え、買い目線へ。
水曜日の上昇は中々、取りづらい。
安値を一旦割ってからの急上昇。買い勢力はポジションを持っていて、そのポジションをどこで確定しようか、待っている状態。
私が伸び切ったところでトレードは考えないと散々、このブログでもTwitterでも書いてますが、上昇勢いが無くなれば、買い勢力がすぐに決済を始め、下げてくるのでリスク高いのです。
金曜日の上昇は、日足の移動平均線の抑えられての下げからの反発なので、伸びないことも想定されたので、エントリーは控えました。
実際かなり荒れてます。
ドルカナダ チャート振り返り(23/02/27-3/3)
ドルカナダと、次のオージードルは日足のチャート入れてます。次回から全ペア、日足のチャートを入れます。
ドルカナダは、日足はトレンドラインを超え、大きく上昇も、勢い無くなる
4時間足では、上昇トレンドラインも割り、高値も切り下げてきて、そろそろ下げそうとも思える相場。
ただし、週初めの火曜日は、まだ上昇も頭打ちしていなかったので、4時間足と1時間足の支え有ったので、カウンタートレンドライン超えでリアルエントリー。
Twitterにはトレード報告上げてますが、損切りしてます。
ただ、上のチャートを見ても、おわかりの通り、再度上昇しているので、再エントリしないといけないところでした。ここは反省です。
そして金曜日の上昇は、全戻ししてから上昇であり、4時間足も高値切り下げで、エントリーは難しい。
全戻しがなぜリスキーなのかは下の記事をご覧ください。
オージードル チャート振り返り(23/02/27-3/3)
オージードルは、日足はネックラインも割り、売り目線。ただ、日足の安値に支えられ反発気配。
4時間足では下降減速トレンドライン、高値、移動平均線を超え、買い目線へ転換。
過去の高値で支えられてカウンタートレンドライン超えでリアルエントリーしました。
金曜日のカウンタートレンドライン超えは、流石に伸び切ったところなのでスルーしてます。
先程のドルカナダ、そしてこのオージードルのトレードをご覧いただいてもおわかりの通り、4時間足のトレンド転換の初押し、初戻しを狙いに行ってます。
4時間足のトレンド転換の初押し、初戻しを言い換えると、4時間足の買いエリオット、売りエリオットの第3波目。
4時間足が一番伸びるところですよね。
例えば、4時間足の陽線、もしくは陰線2本続けば、8時間ホールドできる計算になります。
3本であれば半日ですね。
そのくらい持ち続けることができるのなら、お仕事していてチャートを監視することができない日中や、就寝前のNY時間でもエントリーが可能となります。
リスクリワードと時間を考えると、仕事をしながらでも、できるトレードです。
興味の有る方は引き続き、当ブログを御覧ください。
ヒントになる記事を更新していきます。