移動平均線を使っての決済方法を解説

今週のチャート振り返り

トレードの決済…これが得意という方、意外とベテランのトレーダーさんも少ないのでは無いのでしょうか?

エントリーはある程度、セオリーがあるのですが、決済は、色んなパターンがあって結局は後付で、ここで決済しておけば、利益が増やせたとか、決済せずに伸ばしたほうが良かった…など、後悔することも多いのではないのでしょうか?

今回は数ある決済方法の中から移動平均線を使った決済方法を解説します。

決済方法は様々、どれがベストとは言えない。

エントリーの方法については実際にチャートが動くところは、テクニカルの理論で説明がつくので、ある程度セオリーというのが出来上がってます。

当然、色んなトレーダーさんがWebであったり、You Tubeであったり、著名な方だと書籍に記したりと、エントリー方法は語られ尽くされていると思います。

そして、実際に大きくチャートが動く時(大陽線、大陰線)の直前にエントリーしないといけないので、エントリーポイントは限られてきます。

ですが、決済というのは、各時間足のトレーダーがほぼ同じポイントでエントリーしたとしても、決済は各時間足のダウなどでも変わりますし、上位足の節目があれば、そこで一旦決済する方も居たりもしますし、少し反転したら逃げよう…ともなり、トレーダー毎に様々になります。

本当に、決済って人それぞれというか、答えというのが存在しないものなのです。

因みにですが、損切り箇所はしっかりセオリーがあります。

決済と損切りは違うので、ここは間違えないでください。

移動平均線を使った決済方法について解説

移動平均線とは一定期間の値動きの平均値を取ったインジケーター。

様々な使い方が出来る非常に使い勝手の良い万能インジケーターであり、当ブログでもかなり移動平均線については語ってきましたが、決済での使用方法は一度も記事にしたことがありませんでした。

そもそも、私はこの決済方法を使わない人なのですが、ポジションのホールド力(握力)を高めたい方にはお役に立てる決済方法と思うので紹介します。

先程も、

移動平均線は、一定期間の値動きの平均値をなぞったライン。

と書きましたが、これ言い方を変えると

移動平均線は、一定期間の買い方、売り方の損益分岐点を表わすインジケーター。

とも言えます。

そもそも値動きとは、その時々の買い方が買った価格、売り方が売った価格で形成されるので、値動きの平均値をなぞると、その一定期間の損益分岐点を表わすことになります。

なので、移動平均線より、上のエリアは買い優勢エリア、下のエリアは売り優勢エリアとも言えます。

かなりザックリした見方になるんですけどね。

なので、買い方の場合は、移動平均線より値動きが上に位置していたなら、まだ買い優勢エリアなのでホールド、逆に、売り方は、移動平均線より値動きが下に位置していたなら、売り優勢エリアなので、ホールドするというトレード戦略です。

実際のチャートで見ていきましょう。

直近のユーロドル1時間足チャートに、売り買いのエントリーポイントと、そのエントリーポイントからの移動平均線による買い優勢エリア、売り優勢エリアを書き込んでみました。

直感的にも長くホールドできそうなイメージが持てませんか?

そして、どこで決済するかというと、

移動平均線による決済方法は、移動平均線にタッチしたら決済する。

です。

すごいシンプルでしょ?

では、先程のルールに基づいて決済ポイントをチャートに書き込みました。

よく見ていただくとわかるのですが、

  • 利は伸ばせるのだが、持ち出しも大きくなる。
  • 移動平均線の転換部分でエントリーしないと、微益、もしくは損切りになる可能性もある。

という、デメリットも存在します。

まあ、そんなメリットばかりある決済方法であれば、誰もがこの利確方法を採用しますからね。

もう、本当に決済は、その人それぞれのトレード方針と好みによるのですね。

結局、決済は臨機応変な対応力が求められるということです。

因みに、移動平均線の転換部分でのトレード方法は前回の記事を参考にしてください。

ドル円 チャート振り返り(2023/03/27-31)

いつも当ブログで書いておりますが、過去検証はトレーダーとして必須の嗜み。

チャートが止まる土日に、1週間のチャートを振り返ってトレードポイント、チャートの見方の見直しをすることで、毎週過去検証をしていることと同じになります。

私は欠かさずやっておりまして、当ブログで毎週公開しております。

みなさんもご自身で是非やってみてください。

この週のドル円は日足は、ダウ転換の起点となる高値で再度支えられ上昇。

4時間足ではゆったり安値切り上げるが、下降トレンドラインが効いていた。

①は1時間足でトリプルボトム、カウンタートレンドライン超えからはエントリーチャンスと思えるが、ほぼ前述の4時間足のトレンドラインと被っており、ここからのエントリーはリスク大と思える。

その後上昇し、中段保ち合いへ。

②は、その中段保ち合いからのカウンタートレンドライン超えだが、過去の上位足の高値の支えなく、リスキー。

そもそも私は中段保ち合いからのエントリーが苦手。

こういう②のようなトントンで逃げるとか損切りに遭うようなトレードになることが非常に多い。

それを防ぐには上位足の過去の高安値に支え、抑えられているとかの節目を背にすることが重要だと思ってます。

③は、節目ではないが、1時間足でゆったりダブルボトムがあり、下げ止まったと確認してからの上昇。

②で引いたカウンタートレンドライン超えからのエントリーはOKと思えます。

但し、早朝なので取り逃しましたが…。

ユーロドル チャート振り返り(2023/03/27-31)

すいません。ユーロドル日足のチャートをつけ忘れております。

なので、4時間足チャートにユーロドルの日足の解説も入れてます。

先週に過去の日足の高値を超え、押し目待ちの形。

但し、4時間足の上昇トレンドラインを割り込み、安値を割って戻り待ち。今週はこういう状況でした。

①は、過去の安値で支えられ、4時間足で見てもゆったりダブルボトムからの上昇、カウンタートレンドライン超え、1時間足の移動平均線の転換と美味しい場面でしたが、4時間足でどう見ても戻り待ちなのでスルー。

ここは日足をどう見るか?になりますね。

日足の高値を超えているので、押し目待ちは間違いない形、ダブルボトムであれば、買える形ではないかと後から思っております。

②は、4時間足の移動平均線の転換部分、1時間足でもゆったりトリプルボトムからのカウンタートレンドライン超えはエントリーチャンスでしたね。

ここはチャート注目できてなかったので取り逃しで反省です。

ポンドドル チャート振り返り(2023/03/27-31)

ポンドドルは、日足は下降トレンドライン+高値超えで押し目待ち。

4時間足はユーロドル同様、上昇トレンドライン割れで上昇勢いは弱まったと判断しました。

①は1時間足で安値切り上げで、カウンタートレンドライン超えですが、移動平均線の転換部分からは大きく離れて、リスク大きいところ。

②は4時間足の高値近くで、カウンタートレンドライン超えであっても、買いづらい。

実際高値にタッチして反落している。

ここで、4時間足で上昇トレンドライン割れで高値でダブルトップ、ここから下げると思い、③のエントリーチャンスは見逃してしまいました。

ドルカナダ チャート振り返り(2023/03/27-31)

ドルカナダは、日足ではネックライン割れで戻り待ちの形でしたが、上昇トレンドラインにタッチ、上昇ダウ転換の高値に支えられてますので、週明け以降、買いも面白そう。

4時間足で見ると、一旦ネックラインをヒゲで割りましたが、ヒゲ程度ですので、更に上位足の日足では割ってないと判断され、再度上昇しました。

しかし、再度下落し、ネックラインを割り、戻り待ちですが、①1時間足で見ると損切りが大きく、ここは手を出せない。

そこからはダラダラ下げているので、取れません。

オージードル チャート振り返り(2023/03/27-31)

最後にオージードルです。

日足では下降トレンドライン超えで、下落は終わっているのは確かですが、高値をヒゲでしか超えていないので、押し目待ちに優位性が低いです。

この日足の見立て通りの値動きになりました。

環境認識は、上位足ほど影響力を持つ。

4時間足はトレンドライン+安値割れで戻り待ちも、今週高値を超え、押し目待ち。

1時間足では、①ゆったりダブルボトムからのカウンタートレンドライン超えで買いたいところだが、幾ら何でも損切り大。

カウンタートレンドライン超えまで待たなくて高値超えからも、結構な損切りで、スルーでOKと思われます。

最後に、再度申し上げますが、毎週、もしくは毎日、自分のチャートの見方や自分の手法で取れるところということの確認は、トレード力のUP、トレードのブレを調整できますので、必ずやってくださいね。

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