4時間足の高安値は必ずチェックが必要です

今週のチャート振り返り

前々回の記事「【トレードの極意】高値を超えれば、支えられるのを待ち、安値を割れば抑えられるのを待つ」はいつもより多くの方にご覧いただけたみたいで嬉しいです。

この高値を超えれば、過去の高値に支えられるのを待ち、安値を割れば、過去の安値に抑えられるのを待ちということを書きましたが、じゃあ具体的にどの過去の高値・安値を待てば良いの?という疑問をお持ちだと思います。

そこで、その回答を今回の記事にしたためました。

4時間足の高値・安値は必ずチェックが必要です

今回の記事のタイトルを見れば、過去の高値・安値の内、どの高値・安値を待てば良いのか、ここから見なくてもわかるかも知れませんが(笑)少々お付き合いください。

前回の記事「デイトレは4時間足の高値切り上げ、安値切り下げからトレード準備すれば良い」でも書きましたが、デイトレ(数時間から1、2日にかけて1時間足の方向に持ち続ける15分足のトレード)では、1時間足の上位足にあたる4時間足の高値切り上げでは買い準備、安値切り下げで売り準備をすればいい塩梅にトレードできることを書きましたが、同様に、過去の高値・安値も4時間足の高安値で支え、抑えられるのを確認すると、いい感じでトレードができます。

これは、上位足で確認できれば確認できるほど、その時間足のトレーダーが売買に参加してくるからです。

結局、私達個人トレーダーが、たとえ1,000万通貨放り込もうが、レートはピクリとも動きません。

エントリーした方向に、大多数のトレーダーがエントリーしてくれない限りレートは動かないのです。

であれば、私がトレードしている15分足トレーダーだけではなく、1時間足、4時間足、日足トレーダーが、参加してくれればくれるほど、レートはその方向に伸びていきますよね。

結局上位足の意向には逆らえませんし、逆らうのは損なのです。

もっというと、機関投資家、ファンドなどの大口トレーダーがついてこないといけません。

なので、よく言われるインジケーターがこうなったらエントリーしましょうとか、この手法のこうなったからエントリーという所謂「聖杯」なんていうものは、ほぼほぼ無意味なのです。

その聖杯を彼ら大口トレーダーが使っていれば別ですけど、インジケーター頼みの騙しもある手法を何十億、何百億、いや何千億も運用している、ある意味命かけてトレードしている人達が使うのか?ってことです。

彼らは自分の才能を持ってその地位にいる人もいるでしょうけど、何かしら教育を受けてプロトレーダーとなっているはずです。

その教育の原点って、結局チャートの原則に則ってやっていると思いません?

彼らも自分だけが知っているエントリーポイントなんて意味がないのを一番しってますからね。

彼らも自分のエントリーの方向に、他の大口トレーダーがついてこないと負けます。

結論、FXって、資金が入る方向、入るポイントが分かれば絶対とは言えませんが勝てます。

そのポイントって、過去チャートを見ればわかりますが、指標発表などのファンダメンタルズ的要因があるときを除いてある程度、勉強している人からすれば、納得行くところですよね。

後から見れば誰でもわかるところなのです。

そこを先んじてわかれば、良いというわけです。

プロトレーダーとは、相場参加者が後から見れば誰でもわかるエントリーポイントを先んじて見れる人達のことです。

まだまだ私はその足元にも及びませんが、この考え方だけは間違ってないと思います。

(蛇足)自分だけがわかる聖杯を探したいという方はFXよりも競馬とか競輪とかボートレースとか、そちらのギャンブルの方が向いています。

上記のギャンブルは参加者から集めた資金の内主催者ショバ代として抜いたお金の奪い合いなので、参加者の考えの裏をつかないと儲けられません。

資金が集まるところが勝てるところでは無いからです。

単勝1倍台の馬が平気で負けますからね。

トータルで勝つためには人気がない勝てる馬を探さないといけません。

FXや株式投資とは真逆のゲームです。

簡単にいうと、FXは単勝1倍台の馬を探すことができれば勝てるということです。

長々と書きましたが結論は、上位足の高安値、ここでは4時間足の高安値を必ずチェックすることが4時間足トレーダーの思惑がわかり、過去の高安値で支えられれば、上位足トレーダーもその押し目、戻り目でついてくるので、必須となります。

私もスマホのMT4には必ず4時間足の高安値に水平ラインを引いています。

ここからは先週の監視ペアのチャートの振り返りを行っていきます。

その振り返りにも4時間足の高安値の支え、抑えも考慮していきますので参考にしてみてください。

2022年1月31日-2月4日 ドル円 チャート振り返り

2022年1月31日-2月4日ドル円チャート

前述の4時間足での抑え、支えを着目して先週のチャートの振り返りを行っていきます。

早速取り上げたドル円で顕著なのですが、4時間足のレジサポラインがかなり効いているチャートになってます。

先週は4時間足のネックライン割れからの下げ、しかし4時間足の過去の高値で支えられ、反転上昇し、更に過去の高値で支えられ上昇と4時間足の節目が効いていた1週間。

結局日足での高値切り上げでその押し目がどこで支えられ反転したのかという週。

上位足からしっかり見ている方にはわかりやすかったのかも…。

①は4時間足のネックライン割れという鉄板パターン。1時間足でのネックラインでの抑えからカウンタートレンドライン割れからのエントリー。

上位足から売り目線での下位足での戻り待ちの上昇。どこで下落へ転換するか相場参加者が待っているんですよね。

②は明確な抑えは無いのですが、ダブルトップという抑えが効いているので、そこからカウンタートレンドライン割れからのエントリー。

そして③と④は②でできたダブルトップの高値が支えになってます。その高値は4時間足で明確にわかるレジサポラインというわけで④は、③の上昇の起点の安値で支えられダブルボトムで、わかりやすくここから一気の上昇になってます。

結局わかりやすいところは資金が入るということですね。

2022年1月31日-2月4日 ポンドドル チャート振り返り

2022年1月31日ー2月4日ポンドドルチャート

この週のポンドドルは、日足で見ると上昇からの押しが深く、ようやく押し目の買いが入り、反転上昇したということです。

4時間足で見るとどうしても下落が継続している流れと見えてしまいますが、上位足である日足での高値切り上げは、やはり押し目買いが入りやすいということです。

その途中の上昇でできたネックラインが、押さえとなり強力なレジスタンスラインとなった過去の高値が反転上昇したチャートが乗っかかる形でサポートラインとなった形です。

上位足で意識されたレジスタンスやサポートラインはその後レジサポラインになりやすいです。

その支えからの上昇を獲るエントリーが①

その上昇が一旦終わる形で4時間足のネックラインを割り、ネックラインが抑えとなった下落を獲る流れが②となります。

2022年1月31日-2月4日 ユーロドル チャート振り返り

2022年1月31日-2月4日ユーロドルチャート

ユーロドルは日足で続いたレンジを上抜けでできたネックラインを割った後から反転上昇を続けた1週間となります。

ここも反転の見極めのポイントは4時間足の高値。

ここを明確に超えて上昇ダウへ転換したあとの、①の過去の1時間足の高値に支えられてカウンタートレンドライン超えでのエントリー。

②は支え有りませんが、ECB金利政策発表後からの上昇で、私の知り合いのメチャウマトレーダーさんが入られてました。私はそういう指標発表時はチャートほとんど見ていないのでスルーでしたが、形としては充分入れるとは思いました。

2022年1月31日-2月4日 オージードル チャート振り返り

2022年1月31日ー2月4日オージードルチャート

オージードルも継続していた下落からの反転上昇も、過去の安値に抑えられ下落という形。

ここも同じく反転の確認は4時間足高値超えで。

①はいつものように支えはありませんが、この揃っている高値、安値というのは、以前良く使っていた鉄板エントリーパターン。

この揃っている高値、安値が支え、抑えとなって反発し、ほぼ建値に損切りを移せやすい形なのです。

ここでもわかりにくいですが、上昇後、ひげでその揃っている高値にタッチしてそのまま上昇しています。ただし、1時間足でのこの下落に耐えられるかは保障できませんが…。(笑)

右側の下落は4時間足のネックラインを割って、そのまま下落していったので獲れません。

2022年1月31日-2月4日 ドルカナダ チャート振り返り

2022年1月31日-2月4日ドルカナダチャート

ドルカナダは上昇からのネックライン割れで、そこに支えられての下落待ちでしたが、過去の高値に支えられ上昇していきました。

日足で見ると日足でもネックラインを割って、そのネックラインに抑えられそうな感じでしたのでかなり売り優勢と見てましたがアテがはずれましたね。

もしかすると、相場が認識している4時間足のネックラインが、レジサポライン辺りの安値であった可能性もあります。ここを割っていないので、売り目線ではなかったということです。

そこの判断は後で相場に聞くというか、どう反応したかで見ていくしかありません。

こういうのが、チャートの見方の難しさであり奥行きの深さでもあります。

ともあれ、前者の見方でチャートの振り返りを行っていきます。

①は4時間足のネックラインを割った後すぐの下落を獲りに行った形。

②は、①で出来上がった安値に抑えられての下落を獲りに行ってます。

ただし、いずれも、前述の4時間足のレジサポラインに支えられ反転上昇しています。

4時間足では微妙なヒゲでの高値超えですが、1時間足ではハッキリ高値超えてますよね。

そこで上昇ダウへ転換確認からさきほどの③のレジサポライン支えからカウンタートレンドライン超えでエントリー。

2022年1月31日-2月4日 NYダウ チャート振り返り

2022年1月31日-2月4日NYダウチャート

NYダウは世間で米株暴落、暴落と騒がれてましたが(私はこんなの暴落なんて一つも思ってませんけど)下落が続いた後、高値切り下げ、安値切り上げと相場もここからの上下迷っていたところから高値切り上げで上昇ダウが確定。

そこから過去の高値の支えあって、1時間足ではわかりにくいですが小さな逆三尊ができているので、その右肩高値超えからのエントリー①

そのあと、その上昇も過去の4時間足の安値に抑えられて反転下落し、4時間足のネックライン割れから、そのネックラインに抑えられる鉄板パターンで②のエントリー。

2022年1月31日-2月4日 ゴールド チャート振り返り

2022年1月31日ー2月4日ゴールドチャート

ゴールドも下落からの反転上昇の流れでした。

こちらも反転の確認は4時間足の高値超え。

いつもと言い方を変えると、①は、高値超えからの押しの1発目狙いということですね。レジサポラインの支えがあり、逆三尊からの右肩高値超えでのエントリー。

その後は大荒れ。日足での戻り売りと4時間足での押し目買いがぶつかり合ってこのような相場になるんでしょうね。

4時間足の高値に支えられてますが、さすがにこの一番右側の上昇は獲りにはいけません。

トレード反省会

この週はエントリー1回もありません。

ECBからの上昇であったり、NY時間深夜から動いたりとタイミングを逸しました。

入りやすい時間帯で美味しいところをしっかり待ちたいと思います。

また、毎週このチャート振り返りをすることで、私自身も確実に自分の中でチャートの見方が深まっていると感じてます。

ある意味、これって訓練と思っているので引き続きやっていきますので、参考にしてみてください。

そしてご自分でも自分のチャートの見方で振り返ってほしいです。

冒頭にも書きましたが「後から見たら相場参加者がここはエントリーしたいと思うところを事前にわかる」ことがプロトレーダー、勝ち組トレーダーです。

ここが事前にわかるために訓練が必要なのです。

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