FXの勉強を始めると否応なしに聞く2つの言葉「環境認識」と「マルチタイムフレーム分析」ですが、何か、この2つの言葉を難しく考えてませんか?
とあるYou Tubeを見ていた際に、「環境認識、マルチタイムフレーム分析」は検索数が少ないという話を聞き、その理由でブログを書かれているということで見に行きましたが、難解過ぎて何を書いているか、さっぱりわかりませんでした😁。
なので、この2つの言葉を簡単に再定義します。
実はこの2つの言葉は、トレードすべきところを理解し、エントリーポイントを待つという普段のトレードするルーティンそのものです。
具体的にこれから説明していきます。
環境認識とマルチタイムフレーム分析を再定義する
そもそも、この記事を書きたいと思ったきっかけは、最近の自分の「ヘボ」トレードからです。(タイトルは別のものを考えてました。)
普段はFXしかトレードしませんが、このときは久しぶりにCFD(NASDAQ100)をエントリーしましたが、まあヘボいトレードなんですよ。
このNASDAQ100の「環境認識足」は週足、「トレード足」を4時間足としています。
こちらは、NASDAQ100の週足チャートです。
前述の通り、環境認識足を週足としておりますが、改めて環境認識(足)の意味を書きますと、基本的には、この環境認識(足)というのは、トレードで取りに行こうとしている方向を確認する作業であり、この環境認識足の陽線、陰線を取りに行きます。
トレードに於いて
どの時間足の、どの波を獲りに行くかを事前に決めておくことは重要
なのですが、意外とそこに無頓着なトレーダーさん多いです。
以前の私もそうでした。
どこを獲りに行くのかがバラバラなので、後述するマルチタイムフレームで頭が混乱します。
どの時間足のどの波を獲りに行くのかを決め打ちすると、トレードの再現性も高まり、同じことを繰り返していくのでトレードも熟練していきます。
このチャートにも書き込んでおりますが、週足で節目でダブルボトム後、高値超えで、上昇トレンド転換が確定しました。
この上昇トレンド確定の意味は、この後に、週足で陽線が出やすいということです。
ダウ理論の中で法則⑥「トレンドは明確な転換サインが出るまで続く」がありますが、その意味は、
- 高値切り上げ、安値切り上げが継続する限り、上昇トレンドは継続する。
- 高値切り下げ、安値切り下げが継続する限り、下降トレンドは継続する。
ということです。
私達のやることは、環境認識足である週足の「次の」陽線をトレード足で獲りに行くことです。
なぜ、「次の」と書いたのは、ダウ理論で出ているように、高値を切り上げると、安値を切り上げる可能性が高いからです。
この高値を更新した陽線を獲りに行くのではなく、安値切り上げた次の陽線の方が伸びやすいからでもあります。
この次の陽線が、エリオット波動の第3波に当たるからです。
今まで下降トレンドだったものが上昇トレンドへ転換したことで、相場参加者は、この次の高値を獲りに行くことを考えていて、安値切り上げが見えてくれば資金を投入してきます。
この環境認識足(週足)の安値切り上げが、どこで始まるかをいち早く知りたい、…そのために下位足に落として、下落トレンドから上昇トレンドへ転換するところを捉えてエントリーする…これがマルチタイムフレーム分析です。
この一連の流れが、押し目買い、戻り売りというトレンドフォローの手法です。
- 環境認識とは、トレードで獲りたい方向を把握すること。
- マルチタイムフレーム分析とは、環境認識で獲りたい方向の押し目買い、戻り売りの初動を下位足に落として知ること。
こう考えると、「環境認識」と「マルチタイムフレーム分析」ってわかりやすくなりますし、トレードするには必須ということがお分かりになるでしょうか?
ここまで書くと、私の「ヘボ」トレードを晒すのは、恐縮ですが、参考のためにシェアします。
これはトレード足の4時間足チャートです。
環境認識足とトレード足の関係性は、環境認識足の2つ下の時間足がトレード足というのがベスト
これ不思議と、環境認識足の2つ下の時間足が、トレード足というのが合うのです。
例えば、
- 環境認識足(日足)⇒トレード足(1時間足)
- 環境認識足(4時間足)⇒トレード足(15分足)
- 環境認識足(1時間足)⇒トレード足(5分足)
ということです。
このトレードの何が「ヘボい」のかは、環境認識足である週足の上昇が伸び切った先っぽのポイントでトレードしたからです。
これは、押し目買いではありません。週足チャート見ていただければ分かりますが、陽線が出続けているところでエントリーしています。
- 押し目買いは環境認識足がしっかり押し目が出来たところから。
- 戻り売りは環境認識足がしっかり戻り目が出来たところから。
ここはしっかりお忘れなく、気をつけてトレードすると勝率が格段にUPします。
では、普段のFXのトレードで再度おさらいします。
これは直近のオージードルの4時間足チャート(上)1時間足チャート(下)です。
私の普段トレードしているのは、環境認識足:4時間足、トレード足:15分足になります。
1時間足には、赤の数字は売りのエリオット波動、青の数字は買いのエリオット波動の順番です。
4時間足で安値を割った(赤の1⃣)から、戻り待ち(赤の2⃣)。下位足である1時間足、15分足で下降トレンドに入ったところからエントリーする流れ(赤の3⃣)。
こちらは15分足チャートです。実際のトレード足になりますね。
高値切り下げ、安値割れで15分足が下げトレンドへ転換でエントリー。
損切りの位置も入れてますが、基本的には損切り位置は売りの場合は、戻り高値に入れていきます。
ただ、実際の利確は損切りまで待つと、私の場合は、折角の含み益が、減ってしまうので、通常のダウカウントと同じく、安値切り上げ、高値更新で利確します。
損切りまで待てば、利確箇所の右側の大きな下げを獲ることも可能になりますが、一旦利確しても、15分足の下げダウ転換から再度売りエントリーできますので、早め利確はオススメですね。
ただし、この部分は4時間足で5波に相当するところなので、安値割らずに上昇したりすることも多いので注意は必要になります。
次は上昇の部分を見ていきます。
4時間足の高値超え(青の1⃣)で押し目待ちとなり、押して来て(青の2⃣)安値切り上げが確定での(青の3⃣)その安値切り上げをトレード足である15分足で見ていくと、
安値切り上げ、高値更新で15分足が上昇トレンドへ転換でエントリ、その後順調に上昇し、高値切り下げて上昇勢いが無くなったところの安値割れで利確が、私の中ではベターな判断。
エントリーと利確が同じ根拠が良いと思うのですね。
前述の通り、基本損切り位置は買いの場合は、押し安値の位置に置くので、こういう利確も有り。
下記のブログでも書いてますが、利確は人それぞれで、何が正解ってありませんけどね。
実際のトレードの段取りに合わせて、環境認識と、マルチタイムフレーム分析を解説してまいりましたが、いかがだったでしょうか?
今まで、難しいと思われていた環境認識とマルチタイムフレーム分析についての認識は変わりましたら幸いです。
最後に一言。
エリオット波動の順番を振っておりますが、私の場合は環境認識足の4時間足の下落または上昇スタートの足を第1波とカウントしております。
このエリオット波動のカウントは見る人によって様々なので、予めご了承ください。
ドル円 チャート振り返り(23/04/10-14)
当ブログ恒例コーナー、1週間のチャート振り返り。
土日の相場がお休みの時に、1週間のチャートを見て、自分のチャートの見方、手法でどこが取れるか?また、トレードを振り返って、どこが悪かったかをチェックしてトレードのブレを無くしていくことを私は推奨しております。
今回記事でご紹介したように自分の悪いクセが見つかったり、また新たなチャートの見方に気づいたりなど、絶対にみなさんの力になること間違い有りませんので
必ず、ご自分で、1週間に一度はチャート、トレードの振り返りをすることオススメします。
では、ドル円から見ていきます。
この週のドル円は日足は、高値更新で押し目待ち。
4時間足でも先週に下降トレンドラインと高値を更新して押し目待ち。
①は、週明けすぐの月曜日の朝に、カウンタートレンドライン超えで買えるところです。
②も、同じくカウンタートレンドライン超えでエントリーチャンス。
③は、4時間足の安値を割ったのがヒゲだけなので、戻り待ちになったのかは、微妙で入るのはどうだったでしょうか?
先週の記事で、4時間足の移動平均線を割ると、売り目線ということを書いておりますが、基本は、ダウと思っているので、微妙は微妙。
自分でも迷ったところはエントリーしないのが正解
と思ってます。
先週の記事も参考に
ユーロドル チャート振り返り(23/04/10-14)
この週のユーロドルは、日足ではずっと継続して高値更新中、押し目待ち。
その前の週の雇用統計で下げましたが節目で急反発、「じゃあ上確定ね」と月曜朝にカウンタートレンドライン超えで入ったのですが、敢え無く損切りに。
少しバラしますけど、いつも口やかましく、「土日にチャートの振り返り」してくださいと伝えてますが、この週は土日忙しくて、やっていなかったんですよね。
週末の雇用統計がドル高の流れになっているので、本来狙うべきは、○○ドルではなくドル○○の方でドル円だったけど、そこを振り返っていなかったので、ユーロドルにしてしまったんですよね。
なので、今週はブログの執筆は遅いけど、チャートの振り返りは週末には終わらせてます。
しっかり振り返っておくと、こういう凡ミスも防げるので、やっておいてくださいね。
②は同じく、カウンタートレンドライン超えですが、4時間足移動平均線の下にローソク足が位置していたので、これは危ないなと感じてスルー。結果を見ると正解。
③も②と同様にカウンタートレンドライン超えですが、米CPI前でもあり、1時間足移動平均線(青色)の転換部分からはかなり乖離していたのもあり、嫌いました。
ここはTwitterでもリアルタイムで呟いてました。
ポンドドル チャート振り返り(23/04/10-14)
ポンドドルは、この週は過去の日足、週足レベルの高値を超えて押し目待ち。
ドル円、ユーロドルより更に買い目線、買い一択ですよね。
4時間足では前の週に安値割れで戻り待ち。
①は節目抑え+カウンタートレンドライン割れだが、損切り大きいので、エントリーは不可。
その後、4時間足でトレンドライン+高値超えで押し目待ち。
②は、前述のTwitterで売り推奨してましたが、4時間足の方向が転換していたことに気付いて無くて、売らなくてもOK。
③は、カウンタートレンドライン超えですが、米CPI直後なので、スルーでOKと考えます。
チャート振り返り ドルカナダ(23/04/10-14)
ドルカナダは、日足は安値割れで、売り目線継続中。
4時間足は前週から継続して上昇中も、日足の節目に抑えられ、トレンドライン+安値割れで戻り待ち。
日足で見ても、綺麗に下げる形で、相場参加者の多くが売りを待っていた形なので、この後の下げもすごいです。
①はカウンタートレンドライン割れからのエントリーチャンス。
②は、節目で抑えられ、安値割れから売れますね。
オージードル チャート振り返り(23/04/10-14)
最後に冒頭の記事でも解説しましたオージードル。
日足は高値更新で押し目待ち、更に安値で支えられダブルボトムを形成。
4時間足では安値切り上げで高値更新、押し目待ち。
1時間足では①の高値超えからのエントリーチャンス。