フラクタル構造をエリオット波動で解析する

2021年6月14日朝時点でのオージードル、ドルカナダ、ドル円、ポンドドル、ドル円の環境認識と同時に、一つのテーマに絞って、トレードとの向き合い方、チャートの見方を解説します

各時間足のフラクタル構造をエリオット波動で解析すると現在の相場環境と、今後の予測が立て易くなり、リスクも把握できるようになります

オージードル環境認識

オージードル4時間足チャート

先週末、上昇するも、日足戻り高値(緑)にレジスタンスされ、大きく下落しました

この動きも、日足の押し安値割れで、日足トレンドが下降トレンドに転換しているのを頭に入れておくと、ある程度予測がつきます

押し安値割れで日足の売りエリオット1波、その後、上昇します(売り2波)が、日足トレーーダーは、売り待ちであり、彼らは当然、できるだけ高いところから売りたいので、この日足戻り高値からの反転しての売りというのは理想的な展開になるからです

トレンド方向に沿った押し安値、戻り高値は上記の理由からも反発しやすいのでこの近辺でのエントリーは注意しないといけません

オージードル1時間足チャート

4時間足の押し安値を割れ下降トレンドへ転換(1波)しました

この後、狙いたいのは当然、3波の下落です

現在日足の売り3波中ですので、4時間足の3波は、大きな下落が予想できますので、ここは獲らないといけない下げになります

ドルカナダ環境認識

ドルカナダ4時間足チャート

日足は↓

ヨコヨコ相場が続いていましたが、何度も抑えられていた節目(黒)を超えてきました

日足高値を超えていったので4時間足押し安値が引き上げられ、トレンドは更新しました

ドルカナダ1時間足チャート

前述の内容を1時間足チャートでおさらいするとこうなります

戻り高値超えで4時間足が上昇トレンドへ転換(1波目)、3波目でも高値を超えられず5波目で抜けた形になります(※通常のエリオットは3波目は1波の高値を超えることが原則ですが便宜上、こうします 原則で考えるとチャートに書き込んだ5波が3波となるかも…です)

安値切り上げしていて、上に行きたがっているのはわかるので、後から見れば簡単に思えるかも知れませんが、1波の高値を超えずに、下げている中での急反発上昇は獲り難いです

この後は、4時間足トレンドも更新しましたので、当然のように押し目待ちですが、日足の戻り高値には注意が必要です

ドル円環境認識

ドル円4時間足チャート

押し安値を割っていますので日足下降トレンドで現在戻し(売り2波)が入り上昇中

ドル円1時間足チャート

押し安値を割った(売り1波)のあと、1波の安値を割ることなく、2波、3波、4波

エリオットの原則破りですね(笑)

日足の上昇(売り2波)なので、4時間足はこのように動いてしまうわけです

前述のオージードルのように、日足勢は売り待ちしてますので、戻すだけ戻した所から売りたいと思っている連中もいるということです

安心して買っていける場面ではありません

ポンドドル環境認識

ポンドドル4時間足チャート

日足↑
4時間足↓

先週末下げましたが、何度も支えられた安値手前で反転上昇、ヨコヨコ相場が続きます

ポンドドルは、ボラティリティーが大きく、チャートで小幅と見える値幅でも結構pipsがあるので、こんなレンジ相場でも入りたくなるかも知れませんが、チャートに貼り付けるという条件で、しかもレンジ相場に対する戦略をしっかり持っている方のみエントリー可能な場面と思います

私にはそんな力量もありませんし、エントリーも考えない場所なので、こういうヨコヨコ相場はスルーです

1時間足チャートも意味を持たないので出しません

ユーロドル環境認識

ユーロドル4時間足チャート

押し安値を割り(日足エリオット売り1波)順調に高値切り下げ、安値切り下げて

現在日足の売り5波目

ユーロドル1時間足チャート

日足の売り5波の中、4時間足が押し安値割れ(売り1波)戻し(2波)の後、急落(3波)と理想的な売れる局面だったのですが、15分足のトレード足を見ると、なかなかタイミングが取れませんでした

ユーロドル15分足チャート

1時間足戻り高値にレジスタンスされて綺麗なダブルトップ、トレードの教科書的には絶好の売りチャンスですが、ダブルトップからストンと落ちるのはエントリータイミングが取りづらいのです

それはなにかと言うと、損切りが大きくなる場合が多いのです

この場合も30pipsを超える損切りになり、諦めました

フラクタル構造をエリオット波動で解析する

今回、4時間足、1時間足チャートにエリオット波動を書き込んで解説しましたがいかがだったでしょうか?

日足の下げの中に、4時間足の売り1波から3波が含まれることがお分かりになりましたでしょうか?

今回は詳しく見ていきませんでしたが、4時間足の売り1波の中に、1時間足の売り1波から3波、更に1時間足の売り1波の中に15分足の売り1波から3波が包含されています

これをフラクタル構造と呼びます

このフラクタルをわかりやすくするためにマルチタイムフレーム分析があります

しかし、単にダウが上や下、トレンドが上、下などで把握するには、このフラクタルの壁を超えられないのです

上位足のトレンドが更新するには下位足のエリオットの5波目が、3波の高値超え、安値割れが条件なので、5波での上昇、下落が否定されると、上位足のトレンドさえも転換させる力を持っています

このように各時間足でエリオットの把握は環境認識を把握する上で不可欠となります

最初は頭が混乱すること必至ですが、徐々に良いのでカウント慣れていってください

必ず環境認識力がついてきます

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